地唄「雪」

 
舞 吉村胡満輝
唄 上村和歌子  国立大劇場



花も雪も 払えば清き袂かな ほんに昔のむかしのことよ

我が待つ人もわれを待ちけん

おしの雄鳥にもの思い羽の 凍る衾に鳴く音もさぞな

さなぎだに心も遠き夜半の鐘

聞くも淋しき独り寝の 枕に響く霰の音も もしやといっそせきかねて

落ちる涙のつららより 辛き命は惜しからねども

恋しき人は罪深く 思わぬ ことの悲しさに

捨てた憂き 捨てた浮き世の山かずら